【国試】柔道整復師国家試験 受験者・合格者推移

柔道整復師受験者一覧

近代では第18回、第22回、第24回と7000人を超える受験者数がいましたが第29回、第30回国家試験では4000人台と受験者数が減少しています。

合格者数の一覧

受験者数の減少に伴い合格者数が減少している。

 最も多いのは第18回の5570名で今回の国家試験の第30回は2740名と減少しており第14回(平成16年度に近い推移)と同じくらいの数値です。

 

柔道整復師試験の合格率

第1回が90.3%で第30回は62.9%と右肩下がりの傾向にあります。

しかし第1回の試験は既卒生(1回試験に落ちて再受験する生徒)は含まれていないため単純に比較することは難しいかもしれません。

ですが第20回(77.4%)と第30回(62.9%)比較しても合格率は減少傾向にあるため国家試験の難易度としては上がっているとも考えれます。

新卒者国家試験合格率

国家試験受験者は学校を卒業してすぐの新卒性と、受験したけど落ちてしまって再受験する既卒生がいます。

下のグラフは新卒生の合格率推移となっています。(第1回はすべて新卒生になるため除外)

第1回が92.40%、第30回が81.00%とやや減少傾向にはありますがそれほど著明にはみられません。

しかし、近年では柔整の専門学校では「卒業保留」をして学校の合格率を上げるような操作もあるのでこの数字だけで新卒は大丈夫ということも言いづらい状況です。

 

既卒生合格率

既卒生の合格率は新卒生よりもはるかに低くなる傾向があります。

既卒生は学生時代とは違い、就職しながら働く人が多く勉強時間の確保が難しくなったり、試験の基準が変化したりした場合に新しい情報が入ってきにくいなど受験には不利な状況です。

直近5年の既卒生の傾向としては試験基準の変更(第28回、第30回)された1年目は合格率が下がる傾向にあります。(第26回を除く)

これを考えると第31回は既卒生の合格率は高くなる可能性があります。あくまで予想ですが。

まとめ

・柔道整復師国家試験の受験者数、合格者数は減少傾向にある。

・新卒者は極端な減少傾向ではない。卒業保留はあるけど。

・既卒者は今年勝負かも!

 

ですが、前回の記事でも取り上げた「柔道整復師国家試験漏洩事件」もあり国家試験の作成方法や試験委員が変更などがあれば今までの傾向とは違う可能性はあります。

この事件の流れも今後注目が必要です。

fukuchan

柔道整復師、鍼灸師、医薬品登録販売者として治療院を開業しています。 柔道整復師、鍼灸師を目指す学生さん向けに、オリジナルイラストを使って教科書をわかりやすくして発信しています。

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