【柔整 各論】肩甲骨体部・上角・下角骨折

肩甲骨骨折

概説

・直達外力が多い

・好発年齢:40~60歳代

肩甲骨体部骨折、上角骨折、下角骨折

発生

直達外力が多い。

・骨折線:横骨折が多い。

・転位:少ない⇒回旋筋腱板に覆われているため。

症状

・患肢内転位

・限局性圧痛、皮下出血

・深呼吸痛

・肩外転障害⇒腱板の攣縮により腱板損傷に類似

転位

上角骨折:上内方転位肩甲挙筋

下角骨折:前外上方転位大円筋前鋸筋

合併症

・肋骨骨折

・血胸、気胸(肋骨骨折の合併)

治療

・転位なし:三角巾で吊る。絆創膏固定。

・転位大:観血療法

参考文献

柔道整復学理論編 第6版 南江堂

fukuchan

柔道整復師、鍼灸師、医薬品登録販売者として治療院を開業しています。 柔道整復師、鍼灸師を目指す学生さん向けに、オリジナルイラストを使って教科書をわかりやすくして発信しています。

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2件のフィードバック

  1. 2022年5月11日

    […] 損傷、障害 ・長胸神経麻痺により翼状肩甲となる。 ・肩甲骨下角骨折では、大円筋と共に遠位骨片を前外上方へ転位させる。 […]

  2. 2022年5月23日

    […] ・肩甲骨下角骨折での前外上方転位させる。 […]