【国試】柔道整復師　国家試験問題漏洩事件②

２０２２年３月に行われた柔道整復師国家試験の問題を漏洩したとして、警視庁は１０月5日、公益財団法人「柔道整復研修試験財団」理事の三橋裕之容疑者（64）試験委員の黒田剛生容疑者を柔道整復師法違反容疑で逮捕されました。

更に１０月２６日に同容疑者２名は再逮捕されました。

今年の３月６日に実施された国家試験の問題の情報を日本柔道整復師会の関係者の60代男性に漏洩した疑いがもたれています。

容疑者らは試験問題に似た模擬問題30問あまりを部下に作成させ、関係者の男性が模擬問題をスマートフォンで撮影し、東京・新宿区の「新宿医療専門学校」と、横浜市の「横浜医療専門学校」の教員にSNSでそれぞれ送信したということです。

黒田容疑者は去年１０月に、「柔道整復研修試験財団」の会議で読み上げられた国家試験の全設問250問の録音データをしていたとみられ、自身が講師を務めていた練馬区「東京柔道整復専門学校」の幹部に渡し、漏洩した疑いももたれています。

黒田容疑者が勤めていた専門学校は合格者数が全国最多で１４６人の合格者を出しています。

黒田容疑者が勤めていた東京柔整専門学校の過去の合格率

また黒田容疑者が勤めていた東京柔整専門学校の一度試験を落ちた人（既卒生）のため予備校の「キョーブン塾」通学コースの合格率も１００％でした。（全国の既卒生の合格率は１６．９％）。

「キョーブン塾」のオンラインコースは３３．３％だったようです。

更に教え子らの証言で過去にも模試と類似した国家試験問題が出題されていたとして複数年にわたっての犯行である可能性があり操作が進められているようです。