柔道整復学 理論編 足関節部の脱臼・中足指節関節・趾節間関節の脱臼
足関節部・中足指節関節・趾節間関節脱臼
足関節脱臼
概説
分類
・側方(外側、内側)
・前方
・後方
外側脱臼が最も多い。
果部骨折、靭帯断裂が合併
中足指節関節・趾節間関節脱臼
概説
第1中足指節関節の背側脱臼⇒最多
種子骨、軟部組織介入により徒手整復困難なものもある
第2~5の脱臼はまれ
発生
跳躍などの際に第1過度伸展
症状
中足趾節関節:過伸展、趾節間関節:屈曲⇒Z字変形
指は短縮してみえる
中足骨頭が足底側の皮膚を破る⇒開放性脱臼
治療法
整復
患者:背臥位
術者:患側に位置
手順
➀第1趾に綿包帯を輪状に巻き手指を滑るのを防ぐ
➁背側に強く牽引する※遠位方向にではない
過伸展により屈筋腱の介入を防ぐ。そこで第1趾基節骨基部を足底側に押し出しながら牽引を加える
➂他方の手の拇指を基節骨近位端の背側におき、基節骨が中足骨骨頭を越えて遠位かつ足底側にいくように直圧しながら第1趾を屈曲して整復
整復確認
➀弾発性固定の消失
➁関節部の変形の消失を確認
固定
材料:熱可塑性キャスト材、アルミ副子、クラーメル副子
肢位:足趾やや屈曲
範囲:下腿遠位部~第1趾まで。足底に副子
期間:3~4週間
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